L4D2 カスタムマップレビューその120
「Redemption II」
プレイキャラはL4D1のキャラ。
L4D1版からの移植カスタムマップで、新たにチャプター1を追加し、他のチャプターも徹底改修した完全版となっている。
「ザ・サクリファイス」の直前となるストーリーで、謎の研究施設を舞台にしたステージは美麗かつアイディアに富み、カスタム音声のセリフによって物語性をも持たせている。
チャプター1からその展開の多様さに圧倒されるほどで、各チャプターの仕掛けも充分楽しく、完成度は恐ろしく高い。
L4D1版で即死ポイントだった電流で感電する水没した廊下は、迂回ルートを進むか、あるいは電流が流れていないことになって(なんとランダムで状況が変化する)楽に回避できるようになり、ルートがわかりづらかったパートのいくつかも、すんなりと進めるように改善されてさらに遊びやすくなっている。
ロケーション以外はイマイチ面白味のなかったフィナーレも、後半部分に凝った仕掛けのスカベンジを盛り込み、脱出の道中の途中で救出したNPCが最後に手助けしてくれるというストーリー性と絡ませ、キャンペーンをより奥深いものにしている。
スカベンジの手順は、2体同時湧きのタンク討伐後に地面の一部分が開いて地下へ行けるようになる。すると、周囲にある小屋のどれかからNPCが特殊なボンベを投げて寄こすので、それを拾って地下に行き、指定された場所へ設置した後に、壁に付いているスイッチをアクティベートし続ける。これを3回繰り返す。NPCがボンベを投げるのに少々時間がかかるので、メッセージが出るまで感染者を処理して待とう。
スカベンジが終わったら後は列車に乗り込むだけなので、フィナーレとしては少々盛り上がりに欠けるのが惜しい。
前作から削られたパートも、いくつかはカスタムマップらしいトンがったアイディアのものが多かったので、今作は遊びやすくなった分、もうひとつふたつインパクトのある要素があれば良かったかもしれない。
特に、秘密基地内を延々と進む後半部分はロケーションの変化があまりないので、少々ダレてくる気配はある。
とは言え、全体的に見てキャンペーンは素晴らしい出来で公式マップのクオリティを軽く凌駕しており、充分に傑作マップのひとつに数えられる内容であると思う。
全5チャプターで、クリアまでは1時間ほどかかる。
by overkilling | 2014-01-08 17:43 | PC版left 4 dead 2