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コールオブデューティシリーズその1

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「コールオブデューティ」
 CoDの1作目で、PC版のみの発売。
 日本語版はとんでもないプレミア価格が付いてたりしますが、英語版でも有志によって日本語字幕にするMODが出ているので、安い英語版を買うべし。ただし、メニュー画面等は英語表記のままですが。
 私はamazonで個人出品の海外版デラックスエディションの新品を購入するも、インストール出来ないCDロムがあり、返品。
 その後、海外ゲーム専門店にて通販で外箱なしの海外版GAME OF THE YEAR版のデラックスセットを購入。価格は2000円程度。

 さすが「infinity ward」、非常に完成度が高く、遊びやすいので満足度も高い仕上がり。
「メダルオブオナー」の欠点を意識して作りつつ、「遊びやすさ」も重視しているのは素晴らしい。
 とはいえ、初期の戦争FPSなのでシステム的な至らなさはありますが…PCゲームなのでオートエイム機能もなし。
 しかし照準モードを搭載することで、コントローラー使用でも若干敵を狙いやすくはなっています。最初のチュートリアルステージをプレイするだけでも楽しい操作感の良さは見事。

 戦車を操縦するステージもありますが、操作や難易度的にもそれほど難しいものではないのが嬉しい。
 ステージでのスクリプトイベントも印象的で、戦争映画のイメージを上手くゲームで処理している感じ。個人的にはソ連編の冒頭の軍曹とのやり取りが印象的でした。
 ラストもドイツ国会議事堂への突入までを描いており、ボリューム的にもなかなか。
 ただ、終盤は作り急いだのか、やや詰めの甘さや簡略的な部分も見受けられます。
「MOH」のように敵基地にソロ潜入するミッションもありますが、内容的にもやはりイマイチだったかな、と。自分が通った後の基地の廊下に累々と転がっている敵兵士の死体を見ると、「ありえねー」って思えてしまうんですよね。他の面の集団戦闘がリアルなだけに余計に。

 また、サウンド面は若干「メダルオブオナー」に引けを取ってしまう印象。これといったテーマ曲もありませんでしたし…。
 効果音はMP40の射撃音が妙に快活な音で耳に残りました。

 最初に購入したDVDケースのデラックスエディションですが、これがCD4枚組なのに1枚はペラペラの紙袋に入って無理矢ケース内に詰め込まれているというシロモノで、こんなので大丈夫なのかと思ったのですが、案の定というか、その紙袋のCDがインストールできないという結果に。
 全部の品物がそうなっているわけではないのでしょうけどね。

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「ユナイテッドオフェンシブ」
 拡張セットなのですが、開発が「infinity ward」ではないためか、完成度はそこそこ高いものの、致命的な欠点が。

 難易度が理不尽に高いのがあまりにも問題。拡張セットだから難易度を上げた、というところなのでしょうが、ゲームオーバーになる場面に納得できないものが多い。
 例えば、最初の難所となる蛸壺での防衛シーンでは、蛸壺に入った直後は狙撃モードにしていないとどの難易度であっても即死になってしまいます。イージーレベルであっても、先導する仲間から離れてしまうと即死、蛸壺に敵兵士に飛び込まれて殴られるとほぼ即死…と、難易度に関係なくとにかくリトライを繰り返させる展開になっているのです。

 つまり、難所の抜け方・攻略法がわからないと簡単にはクリアできない様になっており、最初からリトライを繰り返させるつもりでステージが組んであるので、とにかく鬼のように難しい。
 さすがに全場面がそうなっているのではなく、そうしたほとんど罠のようなポイントを抜けてしまえば、まぁ普通に遊べるのですが…なぜだか、そうした難所は前半部分に集中していており、中盤以降はやや難易度は高いものの、前作と同じような感覚で進んでいけます。また、難所も抜け方さえわかっていれば割と楽には抜けられるので、リトライを繰り返すつもりで遊べば、全面クリアもさして不可能なことではなかったりします。
 まぁ、前作がかなりユーザーフレンドリーに作ってあったので、余計にこの「ユナイテッドオフェンシブ」が「遊べない難易度」に思えてしまうというのはあるのでしょうが…。

 個人的には、MG-34が使えるというので期待していたのですが、地面に設置しないと使えないというシロモノで、ただでさえ敵兵の攻撃が厳しいのにそんなことしている暇があるわけもなく、一部のポイント以外ではまったく使い物にならなかったのが非常に残念。

 ステージ的には前作と同じく米・英・露の三国に分かれており、米国編は純粋に前線での戦闘メインのステージ構成に。一転、英国編は爆撃機での空中戦ステージから(このステージの出来は素晴らしい)、その後主人公はなぜだか特殊部隊に配属されて特殊任務を帯び、バイクのサイドカーやボートに乗っての逃走劇を繰り広げたり。ただ、こうした演出重視の映画的な展開のステージでも、難易度が高いのですんなりと楽しめない印象なのが残念。
 露西亜編は今回は地味な印象ですがしっかりと作られており、難易度的にもそれほど理不尽な部分はなく、純粋に楽しめる内容になっております。
 ラストはステージ的にあまり最後という感じがしなかったので、人によっては不意に終わってしまって不満に思えるかもしれませんが…。

 現在では、前作とワンパッケージになった英語版を購入した方が手軽ですし(なにせ「ユナイテッドオフェンシブ」自体拡張セットだし)、字幕日本語化MODを使えば、攻略以外の部分で困ることもないでしょう。

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「ファイネストアワー」
 ネット通販のゲーム専門店でXbox版の中古を購入。3000円程度。PS2版はもうちょっと安いです。

 グラフィックは美麗とまではいかずとも強烈なイメージで、かなりいい感じ。
 PC版「コールオブデューティ」の焼き直しみたいな部分もありますがオリジナル部分がほとんどで、女性スナイパーを操作出来るロシア編などはかなり楽しい。戦車に搭乗するミッションでは操作にやや難があるもののそれほどストレスになるような場面もなく、さくさく進めていけるのでなかなか面白い。
 イギリス編は北アフリカでのスパイ活動、アメリカ編は市街戦(戦車戦もあり)となっており、各国のミッションごとに特色もきちんと出ております。
 ただ、それぞれのステージのラストがあっさりと終わってしまうため、「これで終わり?」と拍子抜けしてしまうかもしれません。

 システム的には回復アイテムを持ち歩けるようになっており、好きなときに回復できるのが便利。
 照準モードはもちろん搭載。オートエイムはありませんが、エイムアシストのおかげなのか射撃はかなり当てやすい印象。
 また、手榴弾を投げた場合、ある程度はまるで目標にロックオンでもしているかのように見事に飛んでいくので、例えば物陰からMG-42銃座を潰す際にはかなり使えます。

 操作感はややフワフワした感触で、それほどキビキビ動いてはくれないので、敵兵を目の前にしてイライラする場面もあったりします。
 また、Xbox版はリロードが白ボタンなので押しにくいったらありゃしません。しかも通常のFPSゲームのリロードボタンであるXボタンが手榴弾を投げるボタンになっているので、リロードと間違えてしまって自爆してゲームオーバー、ということもあったりします。アクションボタンも黒ボタンなので、かなり押しにくい。
 けっこう頻繁に使うボタンをなぜ白黒ボタンなぞに割り当てたのか、かなり疑問です。

 さらに残念なのは、終盤のステージでコンティニューポイントを減らすことによって難易度を上げているという点。
 特にアメリカ編は戦闘場面の難易度も高いのでかなり難しく、ノーマルでもリトライを繰り返すようなレベルになっています。
 ラストステージに至ってはコンティニューポイントがないという有様で(ゲームオーバーになったらステージの最初からやり直し)、これはプレイヤーからの評価としてはマイナス点にしかならないのではないでしょうか。
 また、一部の戦闘ポイントで攻略法がわからないと詰まってしまうような場面もあり、ゲーム性は十分面白いものの、難易度的には難ありといったところ。攻略がわかってしまえば、けっこう楽にはなるのですが…。

 アイテム類も、回復アイテムなども物陰に置かれてあるので気づかないといらん苦労をしてしまったり、スナイパーライフルなどの使える武器を入手していないと先に進めないような事態にも陥ります。
 おまけにコンティニューすると装備が初期装備にリセットされてしまうので、難易度をさらに上げてしまっている要因になっています。
 アメリカ編でチェックポイントの少ない長いステージを何度もやり直しにされるのは、ストレスがかなり溜まってくることを覚悟しておいた方がいいかもしれません。

 また、前半ステージの戦場の臨場感抜群の演出の充実振りと比べると、後半のステージが地味で何だか息切れしてるように感じられるのも残念。
 あと、戦車のキャタピラが動かないのは何とかならなかったんでしょうかね…。

 いろいろ不備はあるのですが、イギリス編まではサクサク進めて内容的にも面白いですし、アメリカ編もチャレンジングな難易度だと思えば、まだ許せる範囲ではないかと思います。
 詰めの甘さはありますが、なかなか充実した内容で、意外と評価も高いCoDになっています。

 なお、日本版はハーケンクロイツに規制が入っています。鉤十字が鉄十字や昔のドイツ国旗に置き換えられています。

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「コールオブデューティ2」
 中古屋でXbox360版を6000円で購入。高いのですが、通販の手間がないのを考えると多少高くてもいいか、と。
「infinity ward」が開発なので完成度は高く、以後のシリーズの操作システムはここで確立されたエポックメイキングなゲーム。

 体力の無限自動回復のアイデアは素晴らしい。リアリティの無い超人兵士と揶揄されることもありますが、よくよく考えれば回復アイテムを取って回復、というのもリアルではないわけで、戦闘場面のテンポを削ぐことなく没入感を増すこの体力無限自動回復は銃の照準モード以来の大発明では。
 コンシューマ版はオートエイムも搭載。

 ただ、ゲーム自体は印象がかなり地味。ひたすら戦闘の連続で、それしかないという感じ。
 なので、面白くはあるものの、あまり印象に残る要素が少ない気が。
 次世代機での開発となって、リアルになったグラフィックに合わせて戦闘のリアル感を狙ったのかもしれませんが、あまりにゲーム的なアレンジが無さ過ぎるのも味気なく感じてしまう。
 特に、ラストステージがまったくラストっぽくないのが残念。ごく普通のステージの感覚で、不意にゲームが終わってしまう。これは「infinity ward」の仕事とは思えない感じでした。
 その前のノルマンディー上陸作戦や、奪った敵のバンカーを死守するステージなど、難易度的にも盛り上がるステージがあるので、そっちをラストステージにするべきだったのでは…もっとも、それでもかなり地味ですが。

 佳作なのですが、印象が地味過ぎて傑作にはなれなかったといったところでしょうか。現在では若干プレミアがついてますが…。
 ちなみに日本版でもハーケンクロイツに規制はなし。

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「ビッグレッドワン」
 中古屋で2500円程度で購入。残念ながら日本ではPS2版しか出ていません。

「コールオブデューティ2」よりもグラフィックなどは落ちますが、しかしながら「2」よりは確実にゲーム的な要素が満載で、スクリプトによる演出も凝っており、後の「4」の下敷きになったんではないかと思うほど(開発は「infinity ward」ではありませんが)。

「コールオブデューティ」にしては珍しくプレイヤーキャラが固定で、仲間も面子が決まっており、キャラクター性やストーリー性も感じやすい。
 照準モードはもちろん搭載。オートエイムはありませんが狙いは付けやすく、また敵兵は数発撃てば倒せるので射撃でさほど苦労はしない感じ。

 個人的にはかなり気にいっている1本です。MG-34も出ますし。腰溜めで撃つと、銃身が跳ね上がるので使いづらいのが難点ですが(リアルっちゃリアルなんでしょうけど)。

 残念なのは演出も充実している前半部分に比べて、戦闘の連続になる後半部分がどうしても息切れしてるように見えること。ラストの盛り上がりがもうひとつで、人によっては「ここで終わり?」となってしまうかもしれません。難易度的にはラストステージはかなりのものなのですが…。

 システムも「2」以前のアイテム回復になっており、自動回復ではないのが少々つらい。
 最終チャプターのネタ(V2ロケット)もPC版「コールオブデューティ」ですでにあったものなので、少々インパクトに欠けてしまいました。

 ただ、Xbox、PS2版の前作ともいえる「ファイネストアワー」と比べると格段に遊びやすさは増しており、世界観の細かいネタなども十分楽しく、完成度的にも評価できる一本だと思います。

 日本版でもハーケンクロイツに規制はなし。ただ、ほとんど出てきませんが。

by overkilling | 2011-09-21 22:06 | コールオブデューティシリーズ