コールオブデューティシリーズその2

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「コールオブデューティ3」
 中古屋でXbox360版を1980円で購入。

 いろいろな部分で至らないところが目立ち、世間では低評価になってしまっているCoD。
 グラフィックは凄まじく、ゲームプレイはなかなか面白いのですが、細かいところで完成度が良くない。残念。
 
 ゲームを起動するたびに一度見たムービーを再度見なければいけないとか、コンティニューのたびにデモシーンを見なければならないとか、制作が「infinity ward」ではないので余計にそのマイナス点が浮き彫りにされてしまった感もありますが、CoDとは思えない前時代的な欠点が多すぎ。

  また、リロードしたりしゃがみ状態で歩くとグラグラ画面が揺れるので、3D酔いしやすい人は苦労するかもしれません。
 手榴弾を投げるときに、なぜだかクロスヘアが消えてしまうのも難点。銃ではないからクロスヘアがあるのはおかしい、という判断なのかもしれませんが、そもそもクロスヘア自体現実にはないものですし、狙いがつけやすいようにというシステムだからこそ手榴弾を投げる目安になってると思うんですけどね…。

 あれこれ至らないところはあるのですが、しかし、ステージ構成やキャラクター性、ストーリー性などは実はなかなかのもの。
 特に、個性的なキャラクターたちのドラマ性はそれまでのミリタリーFPSの中でも群を抜くものだと思います(まぁそのあたりも「4」のあまりに素晴らしい出来に対して完全に影に隠れてしまっていますが)。
 ただまぁ、唯一の女性キャラが案の定戦闘の犠牲になってしまうとか、そういう演出の安易さは否めない。
 登場人物たちが常に不協和音の中にいるというのも、ゲームとしてはあまり印象が良くない。
 そうした問題点や安易さはあるのですが、ストーリー展開などはよく練られており、ラストの某キャラクターのセリフはニヤリとさせられます。

 ステージやゲーム性もなかなか凝っていて、全体としては完成度がイマイチな部分もありますが、ところどころ光るものを持っているのではないでしょうか。
 手榴弾を投げ返せる、とかいい部分もありますしね。もっとも、大抵は欠点の方が目に付いてしまいますが。
 照準モード、オートエイム(コンシューマ版のみ)ももちろん搭載しています。
 また、日本版でもハーケンクロイツに規制はありません。


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「コールオブデューティ4 モダン・ウォーフェア」
 中古屋でXbox360版を1980円で購入。

 これは傑作。グラフィック、キャラクター、ストーリー、ゲーム性すべてが素晴らしい。
…と、言いたいところですが、ひとつだけ難点が。
 誰もが思ったことでしょうが、敵の無限湧きはいただけなかった。これさえなければ…。
 しかし、そんな欠点などどうでも良くなるくらい、練りに練られた設定やストーリーが素晴らしい。
 特に、あのラストシーン(エンドロール前ね)には感動した人は多いことでしょう。
 ああいう傑出した部分があれば、ゲームは傑作になりうるという好例だと思います。
 ラスボスをホイホイ出すわけにはいかない戦争FPSゲームは最終ステージやラストシーンの盛り上がりが他のジャンルのゲームと比べてもうひとつ、という難点を抱えているのですが、それを演出によって見事にクリアしてみせたのは素晴らしい。
 あのクライマックスシーンは永遠にゲーマーの心に残るものだと言えるでしょう。
 前作「2」からここまで劇的な変換を果たしたのはさすが「infinity ward」といったところでしょうか。


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「WORLD AT WAR」
 中古屋でXbox360アジア版を6000円程度で購入。高いですが、やはり直接買える気軽さを選びました。
 日本版はいろいろな問題で出ていないので、プレイするなら北米版かアジア版を購入するしかありません。
 PC版なら有志が作成した日本語化MODで字幕を日本語化することが出来ますが、コンシューマ版のようなオートエイム機能はないので、マウスとキーボードでプレイするのに抵抗がある人はよく考えた方がいいでしょう(コンシューマ版のプレイ感覚とはかなり違うので)。

 ゲーム内容もひとつはアメリカ軍と日本軍の太平洋戦争、もうひとつはソ連軍とナチスドイツ軍の欧州戦線が描かれています。敵が日本軍のステージが半分あるわけですし、グラフィックなども詳細でけっこう生々しいですから(ゴア表現もあり)この点でもよく考えた方がいいかもしれません。

 賛否両論な1本ですが、まったく別のキャンペーンが2つ無関係に入ってるようなものだから、そういう印象を持たれるのも当然かも。
 一方はキャラクターやストーリー性重視、一方は戦闘重視。これはおそらく意図的にそうしているのでしょうが、残念ながらそれが1本のゲームというパッケージの中で生かされていない。

 また、個人的に残念に思うのが、ゴア表現がかなりきつくなっている点。これは設定によって表現を抑えられるのでまぁいいんですが、戦争FPSが今後そうした方向に向かうのだとすると、残念に思えてしまいます。
 キャラクター演出でも、登場人物たちは常に敵兵への罵詈雑言を口にしており、これも意図的なのはわかるものの、ゲームとしてはどうなのかという気もしてきます。
 個々の要素はとてもいいのですが、1本のゲームとしてまとめる段階で、完成度がもうひとつになってしまったのかな、と。

 それを象徴しているのが、エンディングに唐突に差し込まれる原爆投下の実写映像で、大戦終結を象徴させたかったのでしょうが、日本人としては「ここでこんな映像を流す必要があるのか」と腹立たしくさえ思えてしまいました。
 個人的に、制作が「infinity ward」だったらこんな安直な演出はなかったのではないかと思えますし、それが実際に「WORLD AT WAR」を開発した「treyarch」との絶対的な差なのではないかという気がします。
「コールオブデューティ3」でのイザベルの死などもあるように、安易なのですよね…。
 このエンディングでの原爆投下映像に関してはネット上でもあまり言及されていないように思えるのですが、オープニングの昭和天皇の映像や、敵勢力が旧日本軍であるというゲーム設定よりも、この映像があるからこそ日本版が出なかったんじゃないの?と指摘したくなります。


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「モダン・ウォーフェア2」
 中古屋でXbox360北米版を4000円程度で購入。

 これは惜しい佳作。明らかに全体のまとまりに欠けており、ひとつひとつの要素の完成度は高いものの、傑作まではもうひとつ、でした。
 プレイヤーキャラであるローチの使い方であるとか、ステージの作り込み、演出などは非常に高いレベルのものなのですが、ストーリー上の矛盾点や解決されない伏線、思わせぶりなだけのキャラ設定、行動が理解し難いキャラなど、「MW2」という作品の中でまとまらなかった感がありありで、このゲームが発売された当時は続編の「MW3」を作るという発表はまったくされていなかったのもあり、ただただユーザーを悶々とさせた、という事実があったりします。

 また、ロシアの空港襲撃ステージではプレイヤーキャラが民間人を虐殺しまくれる、という倫理的にどうか?という問題も存在します(日本版では規制されており、民間人虐殺は出来ませんが)。
 ただ、これはゲームの世界の架空の出来事として捉えるべきものであるはずで、「CoD:WaW」で現実に起こった原爆投下の映像をエンディングに使ってみせる「treyarch」と比べると、「あのステージをロシア人が見たらどう思うか?」などという意見はかなーり的外れな気がします。史実で実際に起こった出来事ならともかく、作り物のゲーム内で起こった架空の出来事で、ロシア人がそんなに怒りますかね?(まあ気分は良くないでしょうが、史実の出来事である原爆投下シーンを見せられる日本人とはまったく問題の質が違うはず)。

 いろいろ気になる部分もありますが、ゲームとして非常に面白いのは、さすが「infinity ward」、というべきなのでしょう。
 今作では敵の無限湧きは極力なくしてあり、多少難易度は落ちていますが、そこは本編とは別にオマケミッション的でありながら難易度を上げるとかなり難しい「スペシャルオプス」を導入することで、マニアも遊べる難易度になってる。
 ストーリー展開にともなう各ステージもどれも印象深く、アメリカ本土攻撃への抗戦シーンはゲームの世界に没頭してしまうほどでした。

 ラストシーンは前作「モダン・ウォーフェア」がそれによって傑作の評価を勝ち得ただけに、かなり意識されて作られたのでしょうが、なかなか凝っているとはいえ、B級アクション映画によくあるギミックになってしまったのは残念。
 それでも、その演出の鋭さにはグッと感情を動かされるものがありました。

 ゲーム内容よりも制作でのドタバタでこうした完成度になってしまった感があり、そこが残念なのですが、いよいよ発表されるという続編「モダン・ウォーフェア3」でそれを晴らしてくれるのであれば、最高なんですけどね。

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「ブラックオプス」
 中古屋でXbox360日本語字幕版を4500円で購入。当時は飛び抜けて安かった。

 「treyarch」の前作「WORLD AT WAR」とは打って変わってストーリー・演出志向になったCoD。
 しかしながら、遊んでみるといつも通りのゲーム性で、意外なまでに面白くプレイできました。
 ストーリー性が濃いのでリプレイ性は薄いのかとも思っていましたが、難易度ハード、ベテランと続けてプレイしても飽きることなく最後まで続けられました。

 賛否両論な1本ですが、個人的には「モダン・ウォーフェア」よりも傑出した部分があるのでは、とすら思えてしまいます。
 きちんと遊べて、なおかつシングルプレイでの奥深すぎるストーリー・設定には感嘆するほどでした。
 ここまで丁寧に演出と伏線が張り巡らされているゲーム作品は例を見ないのでは?ってくらい。

 残念なのが、その設定があまりに深すぎて、このゲームだけではすべてが明かされていない点。
 エンディングなどは普通に取ると主人公がケネディ大統領を暗殺してしまったかのように取れますが、実は最終チャプター以前に大統領は暗殺されている時間系列になっており、史実でケネディを暗殺したことになっているオズワルドの名前もゲーム中にちゃんと出てくる。
 にも関わらず、多くのプレイヤーがエンディングを見たままで受け取ってしまい、安易なラストのように思われてしまっているのは残念。

 それがなぜかと言えば物語の謎がすべて明かされていないためで、ここまで優れた物語を作っておきながら、ゲーム中だけでそのすべてを「昇華」出来なかったのは、やはり次回作のためなのでしょうか。
 各チャプターのステージ・演出は本当に素晴らしく、FPSゲームの可能性を拡げたという点でも評価できる気がします(否定的な意見も多いですが)。

 若干グラフィックが劣る場面が一部分あったりするのも残念ですが、今後の続編の展開にも期待できる1本だと個人的には思います。
 日本版はコンシューマの字幕版のみ、ハーケンクロイツが修正なしで表現されています(PC日本語版でも規制されています)
 
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 DS版「モダン・ウォーフェア」
 ニンテンドーDSでのCoD。中古屋で4000円で購入。高い…。

 さすがにあの小さい画面なので字幕は出せなかったのか、吹き替え版になっております。
 通常のCoDと同じものを期待すると肩透かしを食らいますが、これはこういうものだと思ってプレイするとけっこう楽しい。
 パズル的な爆弾解体ミッションなど、タッチペンを使ったいかにもDSのゲームらしい要素もそれなりに楽しめます。
 エイム操作はタッチペン操作になっているんですが、少々反応が悪い気がするものの、プレイしてると独特の操作感覚が面白く思えてきたり。
 ただ、銃眼モードへの切り替えがスクリーンを2回タッチする、というシステムで、これがなかなか思うとおりにいかないので、操作性としてはかなりのマイナス点になっています。

 ストーリー的には「モダン・ウォーフェア」と同時空列の物語となっているようで、キャラクター性などはほとんど削除されているものの、展開などは「モダン・ウォーフェア」とだいたい同じような進行になっております。ソープもプライス大尉も出てきませんが、携帯機で「モダン・ウォーフェア」を遊べると思えば、まぁいいのではないでしょうか。
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by overkilling | 2011-10-09 22:14 | コールオブデューティシリーズ

メダルオブオナーシリーズその2

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「ヨーロッパ強襲」
 中古屋で980円で購入。
 発売時期から察しても、すっかり「コールオブデューティ」の影響を受けて発売されたという感じ。
 しかしそれだけではなく、いろいろと独自のアイデアも盛り込まれており、良くも悪くもこのゲームの個性になっています。
 時期的にはまだPC版「コールオブデューティ」しか出てないため、このゲームにもオートエイムはなし(エイムアシストは付いているかも?)。
 銃眼を覗く照準モードは搭載されており、「史上最大の作戦」や「ライジングサン」と比べればかなり射撃が当てやすくなっています。ただ、照準モードはスコープ付きライフル以外ではあまり使わなかったりもしますが…。

 ぞろぞろいるチームメイトは戦場の雰囲気を盛り上げてくれるものの、システム的にはあまり練り込まれてはおらず、ゲーム性にほとんど関与してないのが残念。
 また、アイテムなどの表示がペラペラなアイコンというのは、せっかくの世界観を壊しているような。

 その世界観ですが、これは素晴らしい。夜の闇を切り裂くサーチライトに浮かぶドイツ軍基地の情景は、「コールオブデューティ」では味わえない「メダルオブオナー」ならではのセンスの良さを感じさせます。
 日本版では規制によってハーケンクロイツは鉄十字マークへと変更されてしまっているのですが、背景のごく一部にハーケンクロイツが描かれてあったりします。

 ミッション構成などは独特のシステムで、ひとつのステージにメインのミッションが2つあり、そこからさらに副次ミッションがいくつか用意されています。この副次ミッションをクリアすると、ゲーム中にコンティニューできる特殊アイテムを入手できる、というシステムはなかなか面白い。
 ただ、副次ミッションはマップ内を歩き回らないと発生しないのが惜しい。意図せずステージクリアしてしまい、副次ミッションが発生しなかった、ということがよくあるのは残念。おそらく、リプレイ性を考えていたのでしょうが、もう少し操作性が良くて敵との攻防に駆け引きがあるようなシステムだったら、まだ良かったのですけどね。
 また、北アフリカ編のステージ1とステージ2は時間的なつながりがあるのに、ステージ2に進むとアイテム類が初期化されるのはどうかという感じでした。これによって、アイテムをほとんど持っていないステージ2目開始直後がゲーム中で一番難易度が高い、ということになってしまっていました。

 各ステージにはボスキャラ的なドイツ軍将校が存在しており、これも副次ミッションのひとつなのですが、プレイヤーキャラを一時的に強化するアドレナリンモードの搭載も相俟って、この手の戦争FPSでボス戦を展開していくというのはなかなか画期的なアイデア。
 回復アイテムもその場で回復するものと、溜め込んでいつでも自由に使えるものがあるのが面白い。
 数もけっこう獲得できるので、チームメイトを回復する余裕もあるのはいい感じ。
 後半のステージになると回復アイテム・弾薬ともに入手しづらくなって難易度が上がりますが、きちんと攻略を立てるとけっこう楽に進めたりします。もっとも、その攻略を立てるためのリトライがやりづらい。コンティニューアイテムもその場からの復活となるため、「ここはこうすればいいのか」みたいな攻略性に気づきづらい。
 このためか、敵が一部無限湧きして時間制限もある(さほど厳しくはないのですが)最終面をクリアできない、という人もけっこういたようです。
 コンティニューアイテムを使い尽くしてゲームオーバーになると、ミッションの最初からリトライになるのもちょっと厳しい…。

 また、細かい話ですが、ソ連軍編とバルジの戦い編がどちらも雪国のステージでイメージが一緒、というのは、ただでさえ全11面と少ないステージをさらに物足りない感じにしてしまっているのでは、と。
 ある意味、過渡期に出た実験的な作品、といった感じになっています。

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「ヴァンガード」
 ついに体力無限回復を搭載したMOH。それでもオートエイムは無し。
 シンプルな作りで遊びやすく、ステージの印象は地味ですが佳作的な1本だと思います。

 また、MOHシリーズでは珍しくボイスが吹き替えられています。賛否はあるでしょうが…。
 なぜだかドイツ兵の声まで日本語で吹き替えられていますが、これはそもそも海外版のドイツ兵も英語で喋っているためでしょう。このため、聞こえてくる声がどちらの陣営のものなのか判断つきにくい場面もあったり。

 仲間は時々邪魔になることもありますが、基本的には雰囲気を盛り上げてくれる存在になっています。
 全体的には前作「ヨーロッパ強襲」よりもきちんと進化している印象です。

 ただ、最終面などが異様に難しく、「アライドアサルト」の悪夢の思い起こさせるかのような大量のスナイパー兵との対戦場面ではかなりの数のトライ&エラーを繰り返さねばならなくなります(ここだけソロ突撃させられたり、コンティニューの度にデモパートを見させられるのも辟易…)。最終パートも難易度ノーマルならまだ楽しめますが、難易度ハードだと敵を倒す順番をパターン化していないと秒殺されかねない難易度。

 その最終パートは防衛戦になっており、一方的に攻め込む最終ステージが多いミリタリーFPSの中でも独特の面白さが出ていると思います。

 派手さはないですが手堅くまとめられた良質ゲームといったところでしょうか。
 ハーケンクロイツは海外版でも規制されているのか出てこないので、日本語版でも存在してません。
 中古市場ではだいたい1000円以下で購入できます。

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「エアボーン」
 中古屋で1980円で購入。現在はもっと安くなってました。
 このゲームは個人的にはとても面白く、気に入りました。

 照準モードはありますがオートエイムはなし。ただし、敵を狙いやすいようにエイムアシストが付いてる感じ。
 箱庭的なシステムが賛否両論なようですが、個人的にはかなり楽しめました。
 ただ、各ステージ前半でミスになると、毎回パラシュート落下から始めなければならないのは、どう考えてもマイナスですわな。

 また、これは他の戦争FPSゲームも同様なのですが、本来は弾をバラまくのが目的だったMG-42が、とんでもない精度の狙撃をしてくることで難易度を調整している、というのは、リアリティの無さもあって少々ゲンナリしてしまいました。

 しかしステージの世界観は本当に素晴らしい。各ステージ良く練られており、印象深いものばかりでした。
 巨大要塞そのものなラストステージやボスキャラチックなSS親衛隊員のゲーム的なアレンジも、まぁ好印象。
 ステージが少ない、という声もありますが、サクッとクリア出来ると思えばあまりマイナスにはなりませんでした。

 そういえば射撃が当てづらい、という意見を度々目にしましたが、ノーマル・ハードとプレイして、そんな風に思ったことは一度もなかったのですけどね…。
 敵から狙撃されるときに銃口が光るのはわかりやすくていいシステムですし、また、敵に投げられた手榴弾が、アイコンの色によってダメージを受けるのかどうかわかるというのも、「コールオブデューティ」より凝った親切なシステムであると思います。

 武器の成長システムはやや面倒に感じましたが、それほど考える必要もなく、また、作戦開始前にある程度好きに武器を選べる、というのは独特で面白く感じました。
 こういうゲームだと、「武器は絶対MP40」とこだわる人も多いですからね。
 世間の評価よりは、個人的には高評価をしたいゲームです。

 ハーケンクロイツは海外版でも規制がかかったようで表現はなし(全部鉄十字になっている)。日本語版でも当然出てきません。

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「メダルオブオナー」
 一部で「メダルオブオナー2010」と呼ばれている、現代戦を扱ったMOH。

 操作系は完全にコールオブデューティと化しており、内容もほぼそのままCoD。
 これまでWWⅡを描いてきたMOHらしさは微塵も感じられない。

 独特さを挙げるとすれば、ステージがひたすらアフガニスタンの荒涼とした世界で続く、という点でしょうか。
 それゆえ、単調に感じられる部分も多々あったりもします。
 ビークルに乗って移動する場面もあるのですが、戦闘などはなくただ移動するだけでゲーム性はほぼ皆無なため、ほとんど印象に残らない。
 戦闘ヘリを操縦するステージもありますが、操作をきちんと把握していないと、余計な手間がかかってしまったりもします。

 おそらく、最大の問題は難易度が易しすぎるという点でしょう。この手のミリタリーFPSに慣れた人なら、一度もゲームオーバーを迎えることなく最終面まで進んでしまえるのではないでしょうか。
 難易度ハードもあるのですがほとんど難易度が上がったようには感じられず、これまた至極あっさりと進めてしまえます。
 さすがにこれは調整不足といったところでしょうか…。

 また、シングルプレイのステージ数も少なめなので、下手すると5時間程度でエンディングまでいけてしまいます。まぁ難易度を上げてプレイ時間を長くするよりかは、はるかにいいのですが…。

 あっさりした難易度のため、前半はサクサク進みすぎてしまう感もありますが、後半になるとストーリー展開も相俟って俄然盛り上がってきます。
 この盛り上げがもっと前半からあったなら…と言いますか、もっとゲーム的な要素もたくさんあれば良かったのに、と思うのですが、それはゲームデザイン的にも別の方向性になってしまうのかも知れません。

 エンディングは珍しく悲劇的に終わりますが、もうひとつ納得がいかないような気分にもさせられます。何となく、9.11以後の米では「誰かが犠牲になって正義が守られるのは当然」という認識になってるんじゃないかと、ちょっと的外れなことも考えたくなってしまいます。ゲームの内容が現在も行われている戦闘を扱っているだけに、安易にアメリカ人の愛国心を煽るような面が見えてしまうのは、私が日本人だからでしょうか?

「メダルオブオナー」の新作は南北戦争をテーマにしたものが制作中、とか。
再びWWⅡに回帰してもいいような気はしますがね。
(後記:結局、再び現代戦モノが作られましたが、起死回生にも「バトルフィールド」シリーズとの差別化にもならなかったようです)
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by overkilling | 2011-10-01 08:45 | メダルオブオナーシリーズ