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ケイン&リンチ

 少し前に続編が発売された「ケイン&リンチ」の1作目をプレイ。

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 2作目の体験版をやってみたら意外と面白かったので1作目からやってみたのですが、FPSではなくTPSという珍しさや意外なステージ展開、映画を意識した設定など、前半部分はかなり熱中して遊べました。
「脱獄させられる」冒頭からつかみは非常によろしく、相棒になるリンチの変なキャラクターも相俟って、映画的なステージに引き込まれていく感覚はさすが洋ゲー。
 アクションものとしては操作性がややぎこちなく、やってみれば操作そのものは簡単なんですが、ちょっととっつきにくいところがあるのも洋ゲーらしさ、なのかもしれません。
 せめてオートエイムがあれば、「撃ち合い」にもっとのめり込めて良かったような気もするのですが…。

 とにかく余計な部分は極力省かれ、警官やSWATとの撃ち合いのみにゲームシーンは絞られているので、思いのほかゲームプレイはしやすい。
 しかし中盤以降はある程度リトライを繰り返さないとクリアは難しいようになっています。
 これは攻略性やゲーム性があるというより、進め方がわかりにくい、というものであるのが残念。
 ゲームオーバーになったのが運が悪かったのか、攻略ルートを間違えてるのか、腕が悪かったのか、が少々判断しづらい。おそらくレビューサイトなどではいい点はつけられてはいないでしょう。

 しかしそれでも熱中してプレイできたのは、序盤の展開の意外性とステージの面白さ。
 銀行に強盗に入るだとか、街中で警察とカーチェイスを繰り広げるとか、日本のマフィア?と取引をするだとか、ディスコで誘拐するといったクライムアクションが次々に楽しめるのは独特の世界観もあってかなり面白い。
 相棒のリンチが実は全然役に立たない、というのも、キャラクター設定を反映してて面白く思えます。

 ところが…中盤以降、ガラリとステージやストーリーが変わってくると、その面白さが突如半減してしまいます。
 ステージはよくある戦争もののFPSでさんざん使い回されてる「中東っぽい街」や「ジャングルの秘密基地」になり、序盤にあったクライムアクションは微塵もなくなってしまう。
 ストーリーも矛盾を抱え込んだお決まりの復讐ものになってしまい、共感するのはいまいち難しい。
 リンチという魅力的なキャラクターも、なぜケインがこの使えない男をいつも傍に置いておくのか、その理由が希薄で、しかもストーリーにはまったく絡んでこないので、存在意義すら薄くなってしまいます。

 最大の残念なポイントは、エンディングが2種類あるのに、どちらもバッドエンディングだという点。
 当時の洋ゲーではバッドエンディングがデフォルトなのが流行っていたのか、個人的には「ファークライ2」や「ベルベットアサシン」なんかを思い出してしまうのですが、選択肢自体は簡単に選べるものになってるとはいえ、どちらを選んでも結局プレイヤー(ケインが、ではないのがポイント)の選択が責められてしまう。
 これは非常に気になりました。別にハッピーエンドにしろと言うわけではないのですが、「シネマティックシューター」を標榜しているにも関わらず、重要であるはずのエンディングがありきたりなゲームのエンディングそのもので終わる、というのは、かなり中途半端な印象を受けてしまいます。
 映画的なものを目指していたのなら(中盤まではまさしく映画的だったのですが)、バッドエンディングにしてももうちょっとカッコイイものが作れたんじゃないでしょうか?

 そう考えると、やはりどうしてもありきたりなミリタリーFPS・TPSっぽくなってしまう中盤以降が、「シネマティックシューター」からどんどん脱線していって実につまらなく思えてしまいます。
 最後まで街中で警官隊とドンパチやるような内容であれば、もっと映画的になったと思うんですがね…。
もっとも、「2」がその役を引き継いでいるのかもしれませんが。

ちなみに日本版はフルローカライズなのですが、ケイン役のベテラン声優さんの演技が本当に素晴らしかった。ゲームの吹き替えにありがちな違和感などは微塵も感じられず、突拍子もないセリフも多いのにすんなりと聴くことができました。
吹き替えもやっぱり演技力がものを言うんですかねェ。
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by overkilling | 2011-04-14 21:46 | ケイン&リンチ