L4D2 カスタムマップレビューその187
「Devil Mountain」
プレイキャラはL4D2のキャラ。
まさかまさかで、全2チャプターのショートキャンペーンだった「Devil Mountain」が全5チャプターのフルキャンペーンにバージョンアップされた。
マップは山麓の村や採石場、谷底から山道、洞窟、山荘など、山をテーマにしたロケーションでかなりしっかりと作られている。
ルートはわかりやすく、室内や道幅も広めに作られているのでプレイしやすく、マップの見た目のクオリティもなかなかに高い。
その一方で、あまりに作りがオーソドックスでリアリティを重視しているので、逆にマップの印象やゲーム性のインパクトにいまひとつ物足りなさを感じてしまう。決してクオリティは低くはないのだが、他の高評価の大型キャンペーンなどと比べてしまうとカスタムマップとしての魅力を感じにくいので、もうちょっとこのマップ独自の個性が欲しかったように思える。
また、ややラッシュが多めで、ひたすらに感染者と戦い続ける地味な構成なので、プレイしていて少々息が詰まってしまう感もある。
前バージョンから追加されたチャプターはどれもしっかりとした作りで、クオリティは高い。
チャプター2は採石場になっており、終盤はガントレット形式のラッシュイベントになっているのだが、難易度がそこそこ高いのでブーマー汁や近接武器などのアイテムが必須。
チャプター3は深い山の中をステージにしており、凝った作りの山道や小川が舞台になる。
ただし山麓もののキャンペーンにありがちな難点があり、高低差のある場所でチャージャーに吹っ飛ばされると、谷底に落ちて即死することがある。特にBotたちは無警戒で進んでいくので、餌食になりやすい。にも関わらず、復活できるクローゼットがこのチャプターには存在していないので、仲間を1人でも失うとかなり厳しいことになる。
チャプター4は洞窟ステージの作りは見事だが、ゲーム性としては単調でアイテム類も乏しく、面白味を感じる要素が少ないのが残念。
フィナーレは無線機とアイテム置き場が少し離れているが、マップが上手く作られているので幅広い対応が取れる。灯台に篭るも良し、アイテムのある山荘内で乱闘を演じるのも良しで自由度が高く、タンク戦もなかなか盛り上がる。
脱出は、ヘリが少し離れた崖上に来るので、そこまで移動する必要がある。
全体的なクオリティは高く、安心して遊べる内容のキャンペーンなのだが、もうひとつ面白味に欠けるので、リプレイ性を重視するプレイヤーには物足りなさを感じるかもしれない。
しかし、丁寧に作り込まれたマップは一度はプレイしてみる価値があり、難易度も手ごろで、マルチプレイにも向いている遊びやすいキャンペーンであると思う。
全5チャプターで、クリアまでは一時間前後かかる。
by overkilling | 2015-09-06 22:12 | PC版left 4 dead 2