L4D2 カスタムマップレビューその54

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「Dniepr: Life Is Not A Bed Of Roses」

 プレイキャラはL4D1のキャラ。
 ウクライナを流れるドニエプル川周辺の地域を通り抜け、放射能汚染区域である廃墟と化したプリピャチ市からの脱出を描いた、凄まじいビジュアルのカスタムキャンペーン。
 数百にも及ぶカスタムパーツで終末観溢れる荒廃した世界を見事に構築しており、放射能汚染が濃い場所に近づくと視界の色が変わりダメージを受ける特殊システムまで備えている。
 モノトーン色調のマップやカスタムサウンドで作られた、崩壊した東欧の世界観は非常にクオリティが高いもので、間違いなくL4D2の廃墟系カスタムマップの中では最高峰だと言える。「メトロ2033」ばりのバラック街や、「S.T.A.L.K.E.R」「コールオブデューティ4 モダン・ウォーフェア」ばりの荒んだプリピャチ市街地など、廃墟マニアにはたまらない光景がいくつも広がっている。

 ただ、肝心のゲーム性がいまひとつで、いくつかのチャプターではアイテム探しをしなければならないのだが、マップ内が暗い上にかなり不親切な仕様になっているので、非常に面倒なイベントになっている。
 おまけに全面を通して、常に2~3匹の感染者がどこからともなく走ってきて生存者に襲いかかるので、終始小ラッシュが起きているかのような状態が続く。実際のラッシュや特殊感染者のリポップもかなり頻繁で、特にチャプター1、2では途切れることなく特殊感染者が湧き続ける。

 チャプター1のアイテム集めは、ショッピングモール内でヒューズを3つ集めることが目的になる。探索区域は1階と2階に及び、かなりヒューズに近寄らないと発見できないので、中に入れる店内をくまなく探そう。
 ヒューズを3つ入手したら、1階のシャッター前までいけば壁にあるヒューズボックスに自動的にセットされるので、あとはコンソールを起動させればシャッターが開く。

 チャプター2の前半にいくつかあるコンソールは、起動すると20秒間だけ周囲に明かりがつくようになっている。

 チャプター3の前半のバラック街を過ぎた後は、鉄塔に梯子があるので登り、足場を渡っていけるもう1本の鉄塔の裏側にスイッチがあるので起動する。すぐ下に降りて発電機をスタートさせないと、無限ラッシュが続いてしまうので注意。その後、広場の一角にあるフェンスが開くので、そこから先へ進む。

 後半のプリピャチ市街地でのゲートを開けるイベントは非常に手順がわかりづらく、初見プレイだとまず何をしたらいいのかも理解し難いので、全滅を招きやすいポイントになっている。
 手順は、まずマンションが林立している市街地に入って画面左上に「FIND 2 BATTERIES」と表示されたら、周囲のあちこちに放棄されている廃車のどれかにあるバッテリーを2つ入手する。バッテリーがある廃車の位置は毎回ランダムで、しかも探索フィールドはかなり広大な範囲に及び、廃車の近くまで寄らないとバッテリーを確認できないので、一台一台を丹念に捜索していく必要がある。場合によっては見つけにくい茂みの裏の廃車にバッテリーがあったり、区域を移動すると感染者が丸ごとリポップするなど、相当に手間と時間のかかるイベントになっている。すべり台やベンチがある広場の中央に弾薬置き場があるので、ちょくちょく補給しながら探索を進めよう。
 バッテリーを2つ入手したらゲート前まで行き、周辺に3箇所あるダンプスター(緑色のゴミ箱)のどれかの上にあるホイールを入手する。ホイールはバッテリーを入手してからでないと取得することはできない。
 その後、バッテリーとホイールをゲート前の設置位置に取り付け、ゲート左手奥にあるタンクローリーのレバーを動かすと、ラッシュイベントが開始される。ゲートはすぐに開くが、中からは固定配置でタンクが出てくるので、あらかじめゲートを開ける前に充分に補給しておこう。
 なお、チャプター3の前半の野外で、プリピャチ市への実存する有名な標識がある所を右に曲がって進んでいくと小屋に行き着く。その小屋に入って、開いている床の中にあるプロパンガス缶を撃つと下水道への入り口が開き、バラック街の中盤まで行けるショートカットになる。
 また、バラック街にある行き止まりの一角にレバーがあり、駆動させると壁が開いて、中でデザートライフルやブーマー汁を入手できる。

 チャプター4のフィナーレ前、「DESTROY THE FIRST BARRICADE」と指示が出る場所は、階下の道路を見ると装甲車が停まっており、その先にあるドラム缶が発光しているので、そのドラム缶を撃って破壊する。 撃つのはショットガンでもアサルトライフルでもいいが、スナイパーライフルだとかなり撃ち込まなければ破壊できないので注意。破壊すると、ルートを塞いでいる壁にC4爆弾を設置するように指示が出るので、設置して破壊、その先へ進み、またドラム缶破壊の指示が出るのでそれをこなす。

 フィナーレはごく普通の篭り形式でこれといったアイディアもなく、ロケーションも含めて盛り上がりに乏しいもので、これだけの大型カスタムマップのフィナーレとしてはかなり残念な感じになっている。ゴールまで駆け抜けるガントレット形式か、いっそチャプター3後半の難易度の高いアイテム捜索イベントをフィナーレに持ってきた方が、はるかに盛り上がったのではなかろうか。

 全体的に、マップの見た目が素晴らしいだけに逆にゲーム性のバランスが悪いのが目立っており、アイテム探しがメインのイベントであるにも関わらず終始感染者が襲ってくる仕様が非常に煩わしく(そうしないとただのアイテム探索マップになってしまうからだとは思うが)、特に初見プレイでは面白味を感じにくいキャンペーンになっている。
 カスタムサウンドのためにデフォルトの特殊感染者のBGMが鳴らない仕様になっていたり、Botの動きがいくつかの場面で悪く、背景の空や天井が稀にバグることもあって、最終バージョンの2.01でもいまひとつ粗が見えてしまう。
 また、チャプター3の冒頭は本来はヘリが墜落したというアナウンスのムービーが流れるのだが、チャプター2以前からの続きでプレイしていると、なぜだかムービーが流れないバグがある(チャプター3からゲームをスタートするとちゃんと流れる)。

 マップの読み込みも重く、稀にゲーム中に強制終了することもあり、特にチャプター3は配布サイトでも非常にクラッシュ報告が多く、PCスペックによってはまともに遊べない、という話もあるほどである。
 また、プリピャチ市街のゲート周辺はL4D2をウィンドウモードにしているとFPS値が激減してしまうバグ(?)がある。カクカクになってゲームにならない、あるいはL4D2がクラッシュしてしまう、という人は、フルスクリーンモードにしてみることをオススメする。

 こうしたいろいろな完成度の面においても、傑作と呼ばれるカスタムマップのレベルには一歩及んでいないのが残念ではある。

 全4チャプターで、クリアまでは1時間ほどかかるが、それもルートを把握してアイテム探しで迷わなければの話なので、初見プレイだと相当に時間がかかるのを覚悟した方がいい。

 個人的にはかなり好きな世界観のカスタムマップなので、何度もやり込んで攻略ルートを把握し、今でもL4D2の傑作カスタムマップを一通り遊ぶ際には必ずリストに入れているほど気に入っている。
 初見プレイが厳しいのでカスタムマップに慣れたプレイヤー以外にはとてもオススメできないし、マップがやや暗い場面が多いのでマルチプレイにもあまり向いていないのが残念ではあるが、廃墟好きならば難易度イージーにしてでも一度はプレイしてみる価値があると思う。

 チャプター1~3にあるサブクエストについてはこちらへ。

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by overkilling | 2013-12-14 18:05 | PC版left 4 dead 2