L4D2 カスタムマップレビューその28
「Day Break」
プレイキャラはL4D2のキャラ。
マップ名通り、昼間の市街地(サンフランシスコ)を舞台にしている。
前半はこのマップでしか見られない美しいロケーションを備え、後半は巨大なゴールデンゲートブリッジを舞台に感染者からの脱出劇が繰り広げられる。また、フィナーレも有名なアルカトラズ刑務所でのスカベンジとなっている。
ただ、カスタム素材を使った部分はそれだけで一見の価値があるほど素晴らしいが、その一方でリアリティのない部分や、雑で適当な作りの部分もけっこう見受けられ、ルート的にも少々強引なパートがあるのが惜しいところ。
武器や回復アイテムの設置はかなり豊富で、特にチャプター4開始時のセーフルーム内にはほとんどの銃器が揃っており、ここに来れば大抵は好きな銃器を持っていくことができる。
全般的に屋外が中心であるだけに、ゲーム展開がやや散漫になっている部分もある。L4D2の公式マップのような、広い場所に感染者がうじゃうじゃいるので進むのに手間がかかる感じ、といえばわかりやすいだろうか。
ラッシュイベントは初見プレイでは難易度が高いものもあり、一発死の危険性もけっこう高く、慎重に進まないとリトライを食いやすい。
チャプター3の橋に大穴が開いているパートではBotが落下して即死するケースも頻繁に起こり、その直後にラッシュイベントがあるので、事故が起こるとチャプタークリアがかなり辛くなってしまう。
また、特殊感染者に捕まった際にBotに助けてもらえない or 助けられないといったことも割りとよく起こり、アイテム配置などで出来るかぎりフォローされるようにはなっているのだが、シングルプレイだと難易度的にはけっこう厳しいものがある。
さらには、車が大量に停まっている路上でタンクが出現しやすくなっており、対処する間もなく車をぶつけられて自分やBotがやられてしまうことも多々ある。こうしたある意味不条理なまでの事故率の高さは、このカスタムマップのリプレイ性を著しく下げる要因になっている。
フィナーレではアルカトラズ刑務所というロケーションをスカベンジに上手く落とし込んでおり、史実どおりにとんでもなく狭い独房内に燃料タンクが配置され、それを屋上の発電機まで運ばねばならない。独房の格子を開けるために各階に設置されたレバーを作動させるギミックがなかなか楽しいのだが、マップ内の移動や燃料タンクを下から上の階に運ぶのに手間がかかることもあって、フィナーレとしてはけっこう面倒に感じられる。
また、このカスタムマップは非常に重く、ロードにもかなりの時間がかかる上、チャプター3はよくクラッシュしてしまうのも残念な点。
オーソドックスな部分と力技な部分が合わさっており、もう少しマップの作りに丁寧さがあればリプレイ性も高まったのではないかとも思えるのだが(Botの事故率の高さを考えると、難易度も少々落とすべきだろう)、他では味わえない面白さも十分にあるので、一度はプレイしても損はないと思われる。
全5チャプターで、クリアまでは1時間ほどかかる。
by overkilling | 2013-12-04 19:57 | PC版left 4 dead 2