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カスタムマップレビューその108

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「No Mercy APOCALYPSE 6.0」

 L4D1の公式マップをアレンジしてきたAPOCALYPSEシリーズの最新作で、最初期にリリースされた「No Mercy APOCALYPSE」の更なるバージョンアップ版。

 一応、前バージョンを下敷きにはしているが、あちこちにかなりの改修が加えられ、チャプター数も全6チャプターに増加している。
 ただし、増えたチャプターは公式マップの「No Mercy」のチャプター4の病院ステージを2つに分割しただけで、特にロケーションが増えたというわけではない。

 前バージョンではアレンジ前の元のステージが何となくわかるくらいの作り込みだったが、このバージョンではどこがどう作り変えられたのかほとんどわからないほど凄まじいアレンジが施されている。毎回毎回新作をプレイしていて思うのだが、ここまでやるなら完全にオリジナルキャンペーンとしてリリースしてもいいのではなかろうか。

 世界観的には、いつものAPOCALYPSEシリーズのそれであり、作り込みの素晴らしさは言うまでもない。ちょっとしたアレンジにもセンスの良さが感じられ、元々の素材である「No Mercy」のクオリティの高さもあって、プレイしていて独特の楽しさを感じる出来になっている。

 また、フィナーレも前バージョンから作り直され、よりオリジナルの「No Mercy」のフィナーレに近い出来になっている。

 ただし、難点が感じられないわけではない。
 相変わらずライティングは暗めで、閉所恐怖症になりそうなほど詰め込まれた道中は道幅が細いので戦いづらく、オリジナルマップの各チャプターのロケーションはほとんど無視しているので、どこへ行っても同じ場所のような単調さも感じてしまう。
 せっかくのL4D1専用キャンペーンであるのに、L4D1独特の世界観をまったく参照していないのもある意味残念ではある。

 それでも、ここまで作り込まれたアレンジマップは他に類がないとも言え、制作者のただならぬ熱意にはただただ感服するばかり。今でもL4D1をプレイできる環境にあるのなら、ぜひ一度はプレイしてみるべきカスタムキャンペーンであると思う。

 全6チャプターで、クリアまでは1時間ほどかかる。

 なお、このカスタムマップはサウンドにも手が加えられており、銃器の射撃音やBGMが独自のものに変化する。
 また、タンクは「Molten Tank」としてリリースされているアレンジされたものが登場する。
 これらの変化は他の公式マップやカスタムマップにも影響するので、注意されたし。

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# by overkilling | 2015-10-20 03:10 | PC版left 4 dead

L4D2おすすめカスタムマップ

200本以上あるL4D2のカスタムマップの中から、特にオススメの18本を選出。

「Back To School」
素晴らしい完成度に加え、濃すぎるほどに内容が詰まっている傑作カスタムマップ。フィナーレはアイテム探し。
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「Dam it 2! The Director's Cut」
巨大なダムが舞台。不親切な場面や難易度の高い部分もあり、初見プレイは厳しい。やり込み派向け。
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「Day Break」
サンフランシスコの様々な有名観光地が舞台。フィナーレはアルカトラズ刑務所でのスカベンジ。マップが重く、やや不安定。
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「Dead Before Dawn DC」
L4D1版に改修・ステージ追加を加えた改良版。2004年公開のゾンビ映画を再現した高クオリティの内容。
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「Dead Series」
難易度はやや高めだが、各ステージに様々な仕掛けを施している。初見プレイはやや厳しく、やり込み派向け。
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「Devil Mountain」
バージョンアップで全5チャプターのフルキャンペーンに。山麓を舞台にしたしっかりとした作り。
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「Dniepr: Life Is Not A Bed Of Roses」

ウクライナのドニエプル川周辺やプリピャチ市が舞台の廃墟系キャンペーン。アイテム捜索イベントの難易度が高く、マニア向け。
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「I Hate Mountains 2」
L4D1版を改修してさらに完成度を高めた傑作カスタムマップ。美麗な山麓が舞台。
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「Journey to Splash Mountain」
ディズニーランドを再現したテーマパーク系カスタムマップ。スプラッシュマウンテンに乗れる。
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「Overkill」
爆撃・毒ガスなど独創的なアイディアに満ちた都市型キャンペーン。難易度がやや高く、マニア向け。
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「Redemption II」
未完成だったL4D1版に改修・ステージ追加を施した完全版。クオリティが高く、ストーリー性もある。
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「Suicide Blitz 2」
L4D1版のカスタムマップを徹底改修。L4Dmaps時代にレビュースコア最高得点をマークした傑作。
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「The Bloody Moors」
イギリス北部の人狼伝説がテーマ。マップが暗く、冗長なのが難点だが、人狼と化したタンクは一見の価値あり。
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「Tour of Terror」
欧州風のステージが舞台。そつのない作りで安心して遊べる。カスタムマップ初心者向け。
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「Undead Zone」
荒涼地帯を舞台にした独特の色彩のカスタムマップ。夕陽に染まったステージが美しい。
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「Urban Flight」
燃え盛る街からの脱出を描いたカスタムマップ。内容は濃く、アイディアに富んでいる。難易度は易しめ。
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「Warcelona」
独創性のあるディティールに満ちた、終末的な世界観の都市型キャンペーン。フィナーレの難易度があまりに高いのが難点。
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「Yama」
日本の様々な風景を舞台にした超絶キャンペーン。ステージの作り込みが尋常ではないクオリティ。ゲーム性はアッサリ目で、誰にでも楽しめる。
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# by overkilling | 2015-09-07 04:03 | PC版left 4 dead 2

L4D2 カスタムマップレビューその187

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「Devil Mountain」

 プレイキャラはL4D2のキャラ。
 まさかまさかで、全2チャプターのショートキャンペーンだった「Devil Mountain」が全5チャプターのフルキャンペーンにバージョンアップされた。
 マップは山麓の村や採石場、谷底から山道、洞窟、山荘など、山をテーマにしたロケーションでかなりしっかりと作られている。
 ルートはわかりやすく、室内や道幅も広めに作られているのでプレイしやすく、マップの見た目のクオリティもなかなかに高い。

 その一方で、あまりに作りがオーソドックスでリアリティを重視しているので、逆にマップの印象やゲーム性のインパクトにいまひとつ物足りなさを感じてしまう。決してクオリティは低くはないのだが、他の高評価の大型キャンペーンなどと比べてしまうとカスタムマップとしての魅力を感じにくいので、もうちょっとこのマップ独自の個性が欲しかったように思える。
 また、ややラッシュが多めで、ひたすらに感染者と戦い続ける地味な構成なので、プレイしていて少々息が詰まってしまう感もある。

 前バージョンから追加されたチャプターはどれもしっかりとした作りで、クオリティは高い。
 チャプター2は採石場になっており、終盤はガントレット形式のラッシュイベントになっているのだが、難易度がそこそこ高いのでブーマー汁や近接武器などのアイテムが必須。

 チャプター3は深い山の中をステージにしており、凝った作りの山道や小川が舞台になる。
 ただし山麓もののキャンペーンにありがちな難点があり、高低差のある場所でチャージャーに吹っ飛ばされると、谷底に落ちて即死することがある。特にBotたちは無警戒で進んでいくので、餌食になりやすい。にも関わらず、復活できるクローゼットがこのチャプターには存在していないので、仲間を1人でも失うとかなり厳しいことになる。

 チャプター4は洞窟ステージの作りは見事だが、ゲーム性としては単調でアイテム類も乏しく、面白味を感じる要素が少ないのが残念。

 フィナーレは無線機とアイテム置き場が少し離れているが、マップが上手く作られているので幅広い対応が取れる。灯台に篭るも良し、アイテムのある山荘内で乱闘を演じるのも良しで自由度が高く、タンク戦もなかなか盛り上がる。
 脱出は、ヘリが少し離れた崖上に来るので、そこまで移動する必要がある。

 全体的なクオリティは高く、安心して遊べる内容のキャンペーンなのだが、もうひとつ面白味に欠けるので、リプレイ性を重視するプレイヤーには物足りなさを感じるかもしれない。
 しかし、丁寧に作り込まれたマップは一度はプレイしてみる価値があり、難易度も手ごろで、マルチプレイにも向いている遊びやすいキャンペーンであると思う。
 
 全5チャプターで、クリアまでは一時間前後かかる。

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# by overkilling | 2015-09-06 22:12 | PC版left 4 dead 2

L4D2カスタムマップレビューその214

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「Hiking Trails」

 プレイキャラはL4D2のキャラ。
 山麓を舞台にしたカスタムキャンペーンで、他では見られない要素が詰め込まれた各チャプターをそこそこの完成度でまとめている。
 特にチャプター1は丁寧に作り込まれており、限定されたロケーションでありながら目まぐるしくシチュエーションが変化していくので、プレイヤーを飽きさせない作りになっている。

 ただ、チャプター2以降はそれなりのクオリティになってしまい、他のよくあるレベルのカスタムマップと同質に思えてしまうのが残念。
 見えない壁や、落ちると大幅に遠回りして戻ってこなくてはならない坂、ややわかりにくいルート設定など、ゲーム性としてもかなりイマイチな部分が目についてしまう。

 また、山麓という高低差のあるシチュエーションでのためか、Botがとにかく死にやすい。
 チャプター3では丸太を運ぶトロッコが走る線路を進む、危険で楽しい仕掛けもあるのだが、残念ながらBotは簡単にトロッコに轢かれてしまうので、シングルプレイでは全滅を招きやすい問題箇所になってしまっている。
 それでいて、復活できるクローゼットがこのキャンペーンには存在しないので(あろうことか、フィナーレにたどり着いても復活できない)、プレイのしやすさという観点からも問題がありすぎる。

 フィナーレ自体も、回復キットひとつに弾薬補充はなし、という意味不明な制限を設けている。その一方で、感染者が一箇所からしか来れない篭り場所がいくつもあるのでラッシュに楽に対処できてしまい、ただただ単調なだけのフィナーレになってしまっている。

 マップを作るだけで精一杯で、テストプレイやユーザーからのフィードバックがほとんど得られていないのでは?、という推測が簡単に成り立ってしまうほど、後半のゲーム性の出来の低さが寂しい。チャプター1のクオリティのままで全編が作られていれば、相応な評価を得ることが出来ていたかもしれない。

 全4チャプターで、クリアまでは40分ほどかかる。

 なお、他のカスタムキャンペーンである「Dniepr」を同時に導入していると、この「Hiking Trails」と競合してチャプター4のロードが途中でストップしてしまうので注意。おまけに、チャプター4から始めるとなぜだか「Dniepr」のチャプター4が開始されてしまうという、謎すぎるバグもある。

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# by overkilling | 2015-08-30 23:41 | PC版left 4 dead 2

L4D2カスタムマップレビューその213

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[「Planet crush」

 プレイキャラはL4D2のキャラ。
 1チャプターながら異星を舞台にした珍しいカスタムマップで、ドラマ・映画の「スタートレック」のエンタープライズ号が宙に浮いていることから、その世界観をモチーフにしていると思われる。

 マップはかなり短めだがけっこうしっかりと作られており、ゲームがスタートしたらその異様な風景にちょっと驚くかもしれない。
 チープな雰囲気も、ある意味50~60年代くらいのSF映画を再現しているかのようでもある。

 ゲーム性も無理なく作られており、ごく普通に遊べるクオリティのマップになっている。

 ただ、落ちるとダメージを受ける毒の川(?)は、チャージャーあたりにBotが吹っ飛ばされて突っ込むと、他のBotたちも助けようとして全滅してしまう。
 またフィナーレでも、一見縁があって大丈夫そうなのだが、やはりチャージャーに吹っ飛ばされて2人のBotが墜落死したこともあった。
 マップの見た目とは違って、けっこうリトライを招きやすい難しい部分もある。

 フィナーレは筒状のエレベーターを動作させると上の階に行けるのだが、このエレベーターはBotが1人でも乗っていれば動いてしまうようである(乗っていないBotは置き去りにされる)。
 上の階に着いたら、無線機を使えばフィナーレが開始される。場所的に特殊感染者がけっこう脅威で、ラッシュもさらに上の階から降ってきたりと、なかなか骨太な感じで作られている。

 他では見られない世界観も雰囲気いいし、道中に謎の巨人が歩いていたりと、けっこうインパクトのある内容のカスタムマップになっている。

 クリアまでは10分ほどかかる。

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# by overkilling | 2015-08-23 23:05 | PC版left 4 dead 2